ステイゴールドの夜明け

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 勝つことはできなくとも、2・3着には入る。G1もG2もG3も関係なく、常に安定して掲示板を確保する。シャコーグレイド、ナイスネイチャ、ロイスアンドロイス。彼らは、レースの格、相手、馬場状態、展開、調子に関係なく、2とか3とか4とかいう数字を愛した馬たちだった。最近では、ステイゴールド、この馬抜きでは語れないだろう。
 とはいえ、今やステイゴールドも立派な重賞ウィナー。武がウマいのか熊沢がヘタだったのか、という議論はあるが、長く長いトンネルを抜けたステイゴールドの今後を考えてみたいと思います。

 実を言うと、ステイゴールドは好きでもなんでもありません。ただのハナシのネタです。なので、戦績なんかもキチンと調べればよいのですが、そんな気はさらさらないので、記憶のみに頼って、書き綴りたいと思います。間違いがあっても、細かいことなので気にしないことにしましょう...

 5/20の目黒記念。約2年半ぶりの勝利にして、初の重賞勝ちとなる。ゴール後の歓声と拍手は、とても土曜日の重賞とは思えない雰囲気であった。鞍上に武豊を迎え、また相手にも恵まれたとはいえ、まったくの完勝。まさに、格の違いを見せつけるような、完全な勝利であった。これほどの馬がなぜ?というハナシをしてしまうと、熊沢クンの非難になってしまいそうなのでヤメるが、スペシャルウィークなんかと互角の勝負をしてきたくらいだから、当然といえば当然でしょう。でも、「これでチミの未来はバラ色だ」といかないところが競馬の厳しいところでもあり、面白いところ。ではでは、ステイゴールドの将来を語ってみましょうか。

 とはいえ、イキナリ将来を語るのもナンなので、まずは過去を振り返ってみましょう。実はわたくし、ステイゴールドというのは印象ないんですよね。今7歳なので、平成9年のクラシックです。ありゃりゃ、サニーブライアンの年じゃないですか。近年、希にみる手薄な年だってことです。しかし、皐月賞、ダービーともに不出走です。それもそのはず、初勝利が5/11です。デビューが遅いのかっていうとそうでもなく、12/1となっています。ペリエが乗っていたんですねぇ、デビュー戦と次走は。その後、競争中止をはさんで、未勝利戦を2着2着ときて、5/11に勝ち上がり。次走の500万下で連勝。その後の900万下は惨敗。夏の札幌で、特別戦に勝利。秋は、京都新聞杯を使い、菊花賞にコマを進めます。が、8着惨敗。ちなみに、菊花賞を勝ったのは、マチカネフクキタル。おい、ステイゴールド!チミは最高の年に生まれてきたのではないか!
 とまぁ、大きなチャンスを生かし切れなかったステイゴールド、先の札幌での特別戦以来、勝ち星から遠ざかる結果となります。菊花賞後、オープン→オープン→1500万下→G3を4連続2着と、その片鱗を見せ始めます。実はこの初戦、武豊が騎乗していたりします。日経賞(G2)を4着後、天皇賞・春(G1)2着→目黒記念(G2)3着→宝塚記念(G1)2着と、全開運転に入ります。ちなみに、天皇賞・春10番人気、宝塚記念9番人気と、穴党を喜ばせていました。京都大賞典を4着後、あの「悪夢の天皇賞」と続きます。おそらく、最大にして最後のチャンスだったのではないでしょうか。しかし、これさえもオフサイドトラップの2着となります。この後、有馬記念、日経賞、金鯱賞、鳴尾記念、宝塚記念と3着を並べ、馬券に絡まなくなります。まだ、ワイドは発売しておりません。そして、記憶に新しい、天皇賞・秋となります。個人的には、これがステイゴールドのベストレースではないかと思います。エアジハードを交わした瞬間、熊沢クンも勝利を確信したはず。このときばかりは、運が悪かったですね。まぁ、これは「JRAの陰謀」だからしょうがないか?!
 ショックが大きかった(であろう)天皇賞・秋の後は精彩を欠くが、AJC杯から復活。AJC杯2着→京都記念3着→日経賞2着。ワイドも全開、イメージキャラにも大抜擢だ。天皇賞・春では、3強の後ろで、きっちり4着を確保。そして念願の...

 次走は宝塚記念。過去、2着3着と相性がよい。また、ファン投票でも、テイエムオペラオーに次ぐ2位を確保。なんと、グラスワンダーより上位だ。よっしゃぁ、目黒記念を勝った勢いで、宝塚もいただこうか!!
 ちょっと待ってよ、ステイゴールド君。正確にはステイゴールドではなく、まわりで騒いでいる人間なんだけど、楽観視のしすぎじゃないの?宝塚記念になにが出てくるかわからないが、天皇賞の3強とは明らかな差があるし、調子を戻したグラスワンダーには到底かなわないと思うし。では、どうしたらいいのでしょうか?答えは、引退する、です。それも、宝塚記念の最終追い切りで脚部不安発症→宝塚記念回避→引退、という段取りをとりましょう。おそらく、今現在がステイゴールドの最高値です。むざむざ、株を下げるようなマネはしないほうが賢明です。引っ張るだけ引っ張って、ファンの期待を持たせるだけ持たせて、スッパリと引退しましょう。そうすれば、どこぞのアホが「幻の宝塚記念馬」とか、騒ぎ立ててくれます。幸い、父は「今をときめく(こっ恥ずかしいね)サンデーサイレンス」だし。関係者の方々、御一考を望みます?!


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