前日予想の難しさ

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 今春のG1シリーズでは、林さんの「PALM競馬」で、公開予想をさせていただきました。成績のほうは...なのですが、貴重な体験をしました。それは、レース前日に予想することの難しさです。

 我が「RINRIN倶楽部」では、予想の公開というものをしたことがありません。というか、できなかったのです。それは、予想をして買い目を決定するのが、レースの10分くらい前だからです。では、わたしがG1の買い目を決定するまでを、順を追って見てみましょう。えっ、見たくない。そう言わんと...
 最近のG1は、金曜日の昼には枠順が決定します。早速、会社の Webで枠順を見ます。有力馬や気になっている馬の枠順をチェックします。金曜日の帰り、ゲンダイか東スポを買って帰ります。土曜日は、日刊スポーツを買います。少数のG1を除き、まだオッズは出ていません。そして、夕方、競馬場へ行く予定ならブック、行かないのであればゲンダイか東スポを買います。ここでは、前日売りのオッズが掲載されているので、自分の選んだ馬の評価を見ます。人気先行か否か、自分の選んだ馬を、まずここでフィルタにかけます。いくら自分で評価していても、みんなが評価していれば人気が上がり、配当が下がります。もし、ちょっと気になっている馬の人気がない場合、本命をチェンジしたりもします。また、11時からの「中央競馬ハイライト」で調教状態を見て、松沢の意見を聞き流し、買う/買わないフィルタにかけます。この時点で「買う」馬は、だいたい5〜6頭でしょうか。そして日曜、第三のフィルタは馬体重、第四のフィルタはパドックです。最後にオッズを見、買い目を決定します。あっ、そうそう、当日の馬場状態なんかも最終的にはチェックします。
 パドックを見てから、しばし考え、それから買うのですから、締め切りにかなり近い時間になります。ほとんど例外なく、このパターンで買います。これでは、前日売りで買うことなど、考えられません。抜けた力を持っていて、馬場状態も馬体重も、当日の気配も関係ないような超実力馬が2頭出るようなレースであれば前売りでも買うかもしれませんが、こんなレースは前売り以前に、見送るような気がします。
 林さんの「PALM競馬」では、4頭を選び、前日の10時までにメールするルールになっていました。ということは、11時からの「中央競馬ハイライト」を見てからでは間に合いません。このため、昼の「ウイニング競馬」を見たり、毎朝日刊スポーツを買って調教状態をチェックしたりしました。ある程度、これでカバーできたりもしました。が、馬体重、当日の馬場状態や気配などは、知ることなど不可能です。そして、これらを知ることなく、4頭の馬に絞り込むことが、こんなに難しいこととは、初めて知ったのです。

 普段、「予想屋」とか言ってバカにしている「予想家」や「競馬評論家」や「ターフライター(笑)」のみなさんは、おそらく、枠順が発表された直後に、印を打っていると思われる。とてもじゃないが、無理でしょ、これじゃ。本命にした馬の馬体重が20キロ増だったらどうするの?重馬場がからっきしダメな馬を本命にして、当日はバケツをひっくり返した雨だったらどうするの?パドックでイレ込むわ、ウマっ気だすわ、本馬場入場で騎手を振り落として、カラ馬で「天皇賞・春」くらいを全力疾走したらどうするの?(全然関係ないけど「風のシルフィード」で、返し馬で1200Mを全力疾走し、中山記念かなんかの2000Mのレースを勝った馬に対し、「あれは天皇賞・春の予行演習を行ったんだ」とか言う、マヌケなハナシがあったなぁ) スタートと同時に立ち上がり、騎手が落ちたらどうするの? 最後のは仕方ないが、それ以外はないハナシではない。ただし、これは完全にマイナスというワケではない。当日、馬体重がやけに減っていたので見送ったら勝ったり(絞ってたのね)、毛ヅヤがやけにいいので買ったら負けたり(アセかいてたのね)、そういうことってよくあるハナシ。これらも、前日買ってしまえば関係ない。ただ、これは結果論。純粋な予想としては、外れているワケだ。この辺の「曖昧さ」が競馬の面白みといえば、それはそれで反論はできないが、正直に言えば好きではない。ちょうど、枠連で買っていて、代用が来たときのように...

 やはり、思い残すことがないくらい考え、そして出した予想を当てたいものです。これを実現するには「締め切り直前に買うこと」以外には考えられません。ただし、結局は金曜くらいに考えていた予想に落ち着くことも多いことから、直前の情報というのは、ほんの些細な方向修正にしかならないのかも、という考え方もあるかと思います。

 最後に、林さんの「PALM競馬」での、今春の予想結果についてです。「1番人気は、極力、買わない」「他人とは違う予想を」「目標回収率100%以上」の三点を目標としてきました。一つ目は、レースによっては守れなかった場合もありますが、その他は、何とか、今のところ守れているようです。ただ、「ワイド」という馬券に助けられた部分も多く、また、予想した馬がすべてが3着にも入らないというジリ貧予想もあったりと、ややチグハグな点が目立ちます。これらを、今秋の課題としたい考えです。最後の最後になってしまいましたが、林さん、大変お疲れさまでした。素早い予想掲載や、レース後の集計作業に加え、データの充実を計るというのは、大変な労力であったと思われます。今後も、同サイトを盛り上げることができればと、微力ながら考えております。今秋も、よろしくお願いします!!


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