キングヘイローの将来

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 なかなか持ち味の出ない馬というのはいる。芝/ダート、それと距離。実はこの組み合わせしかないのだが、この中のどれに当てはめても、イマイチな馬というのはいる。初ダート、しかもG1で3番人気という期待(人気というのか?)の大きいキングヘイロー、この馬を例にとって、考えてみたい。
 実を言うと、キングヘイローは好きな馬ではなく、馬券も買ったことはない。なので、戦績なんかも調べればよいのだが、そんな気はさらさらないので、記憶のみに頼って、書き綴りたいと思います。間違いがあっても、細かいことなので気にしないことにしましょう...

 キングヘイロー。3歳時、東スポ杯で、あのマイネルラヴを下して優勝。ラジオたんぱ杯でも2着と、朝日杯には出走しなかったものの、クラシック最有力として名乗りを上げる。4歳となり、スペシャルウィーク、セイウンスカイらと共に、堂々のクラシックの主役となる。積極的なレース運びで皐月賞2着となるが、続くダービーでは、まさかの逃げを打ち玉砕となる。菊花賞では、距離の壁か、見せ場もなく惨敗する。結局、無冠。5歳になってからはマイル路線に活路を見いだし、重賞を連勝。この勢いをかって、安田記念制覇を目指すが、あえなく惨敗。この後、なぜか宝塚記念に出走するも、予想通りの惨敗。夏場を休養にあて、秋のマイルを目指すかと思いきや、毎日王冠から天皇賞へ。結果は惨敗。急いでマイル路線に切り替え、マイルCS2着、スプリンターズS3着と好走。6歳、初のダートで、悲願のG1獲りを目指すが、見せ場無く、惨敗。
 いやはや、節操のない使い方ですねぇ。別にキングヘイローのせいではないのですが、かといって調教師のせいとは、簡単には言えない部分もあり、難しい問題ではあります。関係者も、なんとかして、大きいところを勝たせたいのでしょう。その気持ち、解らないではないのだが、どうも釈然としないという気持ちもある。出れば人気の出る馬。今回の件もそうだが、もちっと、慎重にレースを選んでいただきたいとも思う。もっとも、キングヘイロー嫌いの私なんかは、出てもらって負けてもらったほうが、おいしい馬券にありつけるというものだが...というわけで、大きなお世話だと思うが、関係者に変わって、キングヘイローの将来について突き詰めてゆきたいと思います。

 まず、先ほどもほざいたと思いますが、いちいち手間暇かけて調べる気はないので、手元にある本日の日刊スポーツの競馬欄、それと東スポの競馬欄だけを元にしたいと思います。
 まずは距離適性からいきます。東スポの距離別勝利度数に本日のフェブラリーSの結果を反映させると、1400以下[0010]、1600[2102]、1800(1700含)[3001]、2000以上[0325]となります。5勝していますが、1600〜1800に集中しています。1400以下は一回しか走ってないのですが、これはスプリンターズSなので、評価に値します。1600の2着にはマイルCS、着外には安田記念、本日のフェブラリーSが含まれています。1800唯一の着外は、強豪が揃った毎日王冠です。2000以上の2着には、皐月賞と、あと記憶があいまいなのですが京都新聞杯かなんかが含まれていると思います。これだけを見ても、よく分からん馬ですねぇ。いちお、1800以下が適距離にしましょう。ホントは、1600〜1800にしたいのですが、スプリンターズSの3着があるため、1600以下も捨てきれないのです。
 次に芝/ダート。芝[5437]、ダート[0001]。ダートは、本日のフェブラリーS。初ダートで強豪揃いだったんで、不得手ともなんとも言えない状況。これは保留にしましょう。
 次にコース適性。中山芝[1121]、東京芝[2004]、東京ダ[0001]、京都芝[2201]、阪神芝[0111]。とりあえず、中山と京都での好成績が目立ちます。面白いのは、関西馬でありながら、重賞を勝ったのが、関東だということです。地元で勝ったのは、たぶん、新馬と500下でしょう。記憶違いがなければ、ローカルでは走っていないはずなので、関東[3126]、関西[2312]となります。重賞3勝はすべて関東、またG1である皐月賞2着も関東です。以上から、輸送を苦にしないタイプ、と結論づけることができます。
 最後に馬場適性。なんと、重馬場での出走経験がありません。う〜ん困った。重が得意かもしれないし、そうでないかもしれない。走法から判断できればいいのですが、あいにく専門家でないので分かりません。とりあえず、稍重[1101]です。
 少しは見えてくるかと思ったのですが、全然見えてきません。ホント、困った。

 展開を見てみることにしましょう。5勝していますが、新馬と500万下を除いて(んなもん、見てませんから)、好位からの抜け出しで勝っています。見た目には、非常に強い、横綱相撲でした。っと、横綱とは言えませんな。相手が相手だし。仲間うちでは強く、外に出ると以外にだらしない、そんな感じでしょうか。っと、話がそれましたので戻します。皐月賞・京都新聞杯2着も先行しての粘り込みでした。対照的に、マイルCS・スプリンターズSは後方からの追い込みでの2・3着です。また、訳分かんなくなってきました。ただ、最近では追い込みがよいようです。というか、最近はスタートダッシュが悪くなってきてますので、どうしても追い込みになってしまうのでしょう。昔(例えばダービーとかね)は、先行力が仇になった場合もありました。またまた、分からなくなってきました...

 ちょっと違う方面から攻めてみましょう。キングヘイローの場合、同期が超強力でした。グラスワンダー、エルコンドルパサー、スペシャルウィーク。とはいえ、クラシックに出たのはスペシャルウィークだけ、しかもダービー以外は、セイウンスカイという、一流とも言えず強いとも言えないような馬が獲っているのだから、決して困難だったとは思えないのですが...まぁ、運が悪いと言えば、それは否定はできませんね。
 ここで気づいたことは、4歳有馬記念以降に出走し惨敗したレースには、必ずグラスワンダーかスペシャルウィークが絡んでいることです。98年有馬記念6着、グラスワンダー優勝。99年安田記念11着、グラスワンダー2着。同年宝塚記念8着、グラスワンダー優勝・スペシャルウィーク2着。同年毎日王冠5着、グラスワンダー優勝。同年天皇賞・秋7着、スペシャルウィーク優勝。それ以外のレースでは、[2110]です。偶然とは思えません。なんか、後ろめたいことでもあるのでしょうか。

 収拾がつかなくなってきたので、強引にまとめましょう。グラスワンダーと同じレースには出ない、これで決まりです。スペシャルウィークが引退した今、去年よりも可能性は高くなりました。これさえ守れば、芝だろうがダートだろうが、距離が長かろうが短かろうが、右回りだろうが左回りだろうが、な〜んにも関係ありません。スタートがよければ先行すればいいし、出遅れたら追い込めばよいのです。輸送も得意なのでローカルに活路を見いだすのもアリかもしれません。だいいち、ローカルにはグラスワンダーは出てきません...


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