競馬観戦におけるマナーのおはなし
宝塚記念でのメジロブライトについて、いろいろな意見があるようです。
「除外にすべき」という意見が多かったのですが、なぜそういう事態に陥ってしまったのでしょうか?
発走直前のゲート内で立ち上がり、馬体検査が行われたからです。
ではなぜ、ゲート内で立ち上がったのか?
観客の大歓声に驚いて、だそうです。
宝塚記念は阪神 芝2200Mで行われます。
阪神 芝2200Mのスタート地点は、1コーナー奥にあります。
スタンドからは近くもなく、しかし遠いとも言えません。
スタンド前からの発走、東京 芝2400Mや中山 芝2000Mと較べたら、遠いでしょう。
メジロブライトの除外問題は、ここではふれません。
あえて言うならば、馬体検査で異常がなかったのだから、発走は当然だと思います。
ここでは、メジロブライトの除外の原因、観客の歓声について取り上げます。
最近、競馬観戦におけるマナーうんぬん、についての話を耳にします。
パドックでのフラッシュ。
本馬場入場時の歓声。
同じく、発走直前(ファンファーレ)の歓声。
ゴール板前の紙吹雪。
この中で、あきらかにマナー違反と思えるのは、フラッシュ、紙吹雪くらいでしょうか。
ご存じのとおり、サラブレッドは音と光に関しては、敏感なところがあります。
とくに、パドックのような至近距離からフラッシュをたくのは、どうかと思います。
実際、JRAも対策を立てています。
パドックでは「フラッシュ禁止」とか書かれた札を、係員が持ってます。
ちょうど、ゴルフのグリーン上で「お静かに」みたいな感じで。
紙吹雪に関しては論外。
競馬場に限らず、ゴミをまき散らす行為は、マナー違反を超えています。
しかも、手作り紙吹雪ではなく、マークカードを投げているのですから始末に負えません。
あっ、手作り紙吹雪がいいといってるわけではないです、念のため。
これでは、北島三郎も怒ります、ほんとに。
では、スタンドでの歓声についてはどうでしょうか?
「黙っておとなしく競馬を見なさい」っていうほうに無理がありませんか。
「せめて、本馬場入場と発走直前くらいは静かに」なんてことも聞きます。
では、これ以外で歓声を上げられるタイミングがありますか?
まさか輪乗りしてるときに、声を張り上げるヤツはいないでしょう。
別に「必ず歓声をあげろ」と言っているのではありません。
中には、歓声をあげるために競馬場に来ている人もいるわけです。
また、歓声をあげる気はなくとも、まわりの雰囲気に飲まれ、声を張り上げる人もいます。
あの雰囲気、熱気というものは異常なのです。
特にGIや、人気の馬などが出るレースなどは異常を超えてます。
それだけ期待の、そして注目のレースだからです。
だからこそ、静かに見たいと思う人もいるでしょう。
馬には力を出し切ってほしいと。
ただ、この問題には時間がかかるかと思います。
競馬という、一過性のブームが去るまで。
そのときまで競馬を見る人は、馬の能力を妨げる行為など決して行わないでしょう。
歓声による入れ込み、などは予想のファクターから外したいものです。
それから、階段での座り込み。
また、前日売りの馬券を、当日レースの締め切り直前に、しこたま買う。
これらも立派なマナー違反です、やめましょう。