「歴代JRAのCM」についての考察

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予想どおりと言うか、やっぱりと言うか、キムタク出演のCMが不評のようである。

何をもって不評かというと、NetNewsやら、馬関係のHPなどを見た限りである。

キムタクのファンにとっては好評だと思うけどね。

で、何が不評なのでしょう?

早い話、競馬マニア層に不評なのでしょう、キムタクも内容も。

キムタクに関しては、好きか嫌いかしかないと思う。

他の人が出たところで、やっぱり、好きか嫌いかしかないでしょ。

内容はというと、別に...としか言えませんね。

キムタクが口笛吹きながら写真を選ぶのがあったでしょ。

あの口笛で吹いてる曲が気になって、レコード屋に問い合わせてまで購入してしまったのだ。

ちなみに、「パッヘルベルのカノン」だ。

まぁ、それなりに影響は受けたわけだ、私は。

でも、このCMを見たからって、競馬を好きになったり、嫌いになったりはしない。

「キムタクがムカつくから競馬場なんて行かねぇ」なんてことは無いわけだ。

ここで、JRA歴代のCM出演者を振り返ってみましょう。

といっても、記憶のみで書いているので、間違っているかもしれんが...

この中で、中井貴一&時任三郎&真田広之のみが、2年続いたと記憶している。

年代順にさかのぼれば、

たしか、1994年の女王杯のとき、裕木奈江がフライを食ってたので、ノースフライト(笑)。

そういう記憶がある。年代はあってそうだな。

後ろに(笑)をつけたのは、こうでもせんと言えんでしょ、はずかしくて。

では、それぞれの年代別に考察してみましょう。

○ 1993年 柳葉敏郎、賀来千賀子

記念すべきタレントCM第1号、だと思うよ、たしか。

JRAのもくろみとしては、若い世代を取り込むことが目的だったと思われる。

オグリキャップの復活劇が2年前、馬連導入が1年前。

世に言う、競馬ブームが始まった年代だった。

で、CMの内容だが、覚えていない。

きっと、競馬場はいいところ、みんなで行きましょう、みたいな内容じゃない?

覚えていないということは、その程度の内容だったということかな。

盛り上がってきた競馬ブームに拍車をかけようと、競馬未経験の若者ターゲットだったのかな。

中山競馬場の改修もこのころだったし。

とにかく、きたないくさいオヤジギャンブルといった概念を捨てさせる。

カジュアルな感じで競馬をしましょう、みたいな。

キャッチコピー:「みんなで競馬場へ行きましょう」

○ 1994年 高倉健、裕木奈江

いきなり高倉健。いくら、おまけで裕木奈江をつけたからって、落差が激しくないか。

で、CMの内容だが、覚えていない。(そればっかやん)

普通に考えれば、親子関係。

高倉健がギャンブル狂で、かみさんに逃げられた設定?

いやいや、そんなに安易じゃないぞ、もう一歩踏み込むべきか?!

高倉健にした目的は、若者であふれた競馬場に、オヤジを呼び戻すことか。

で、せっかく集まった若者を引き留めるための裕木奈江か。

謎が謎を呼ぶ展開だ。

キャッチコピー:「若者をキープしつつ、オヤジを復活」

○ 1995、6年 中井貴一、時任三郎、真田広之

設定としては、競馬初心者3人組が競馬にはまっていく、といった感じか。

これも新規取り込みっぽいな、年代は関係なく。

CMキャラクターとともに成長できるっていう効果を期待。

このころになると、若者も市民権を得たようで、オヤジ連中からも序々に受け入れられはじめてた。

「最近の若者はよぉ。」から「おっ、がんばってるね。」ってな感じで。

競馬=ギャンブルという概念を変えることで、ミーハーな世代の取り込みを狙ったのでは。

実際、このころから「実は以前から競馬好き」なタレントが出没しはじめた。

山田正人とか、ね。

とにかく、2年続いたってことは、好評&成功したってことだ。

キャッチコピー:「競馬は楽しいエンターテイメント」

このころになると覚えてるぞ。

毎GT、ゲストが出るのだ。

例えば、野村監督。

本木が「競馬は直感でしょ」というと、野村は「競馬はデータや」という。

で、「直感か、データか」となる。

そうそう、この「○○か、××か」って、必ず言うんだよなぁ。

安田記念では「牡馬か、牝馬か」、ジャパンカップでは「日本馬か、外国馬か」。

有馬記念では「あなたの馬か、わたしの馬か」で締めた。

おお〜、記憶がよみがえってきたぁ〜。

ダービーでは、本木と鶴田が府中の直線を、ゴールに向かって歩いてる。

「ここですねぇ、わたしのダンスインザダークが先頭にたったのは」と鶴田。

さらに歩いて、

「ここですねぇ、ぼくのフサイチコンコルドがかわしたのは」と本木。

ダンスインザダークもフサイチコンコルドも、馬主のものだぞ。

鶴田がミホンブルボンにまたがったこともあった。

あの後、牧場には「おれも乗せろ」という連中が殺到したらしい。迷惑な話だね、まったく。

キャッチコピー:「競馬にロマンあり」

競馬はどこまでいってもギャンブルだと思うのだが...

写真家?のキムタクが登場、それだけ。

どうも最近のJRAは、ギャンブル色を出さないことに専念してるフシがある。

馬券を買う風景がないでしょ、CM中に。

駅の階段で座り込むキムタク。

手には競馬ブック、耳にはイヤホン、イヤホンの先は短波ラジオ。

ぶつぶつとつぶやくキムタク。

突然「なんだ、そりゃぁぁ〜」と叫び、立ち上がる。

通行人の視線を感じたキムタク、はずかしそうに座り込む。

「テンジンショウグンはねぇだろ...」

わたしとしては、このようなキムタク起用法を切に望みます。

JRAも、新規開拓をやめて、現状維持を最優先すべきだな。

わかる人にはわかる、そういうCMがいいんじゃないの。

出演するタレントも、競馬好きを出すべきだ。

それも、どっぷり漬かってるヤツを。

蛭子でもいいし、徳光でもいい。

舛添もけっこういってるし、徳永英明もすごいぞ。

ギャンブル色を前面に押し出したCM。

競馬なら、働かなくても蔵が建つことをアピールするCM。

出演するのは、競馬のみで生活しているようなタレント。

そんなやつ、いねぇか...

 


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