月刊雑誌批評

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 雑誌、おもにコンピュータ関連雑誌を読んだ感想を書いたものです。コンピュータ関連でなくても、それ関連の記事が載っていれば、それに対する感想も書きます。要は、自分がどれくらい雑誌を読み、買っているか、その記録をとりたいと思ったのがきっかけですので、内容のほうは...まぁ...それなりです。


2002年 1月分 (今月累計3,330円、今年通算3,330円)

「MAC POWER」2002 2 アスキー 980円

 240Pには「PDA探偵団 ソニーが作る独自のPalm」ということで、CLIEのTシリーズが紹介されている。去年暮れに登場したモデルで、ビジネスユースを意識したものとなっている。特徴は「薄さ」で、モノクロモデルで 9.9mm、カラーモデルで 12.5mmを実現している。最近、触る機会があったので、そのときの感想を書いてみます。前評判では、かなり「薄い」と聞いていたのだが、印象からすれば、Edgeと変わらない。これは、持ってみても変わらなかった。Edgeを初めて見たとき、驚きと衝撃で、つい衝動買いをしてしまったのだが、そういった気持ちにはならなかった。インパクト、という点では Edgeの勝ち。ただし、メモリスティックスロット内蔵、ハイレゾ液晶搭載という点を考えれば、この「薄さ」は驚きである。ただ、これにより犠牲になった点も多いと思われた。一つはスタイラスペン。本体の小型化に伴い、スタイラスも小型化。細く、短くなった。当然、使い難い。二つ目は、片手でのホールド感。これは、個人差があると思われるが、どうもしっくりこない感じだ。ジョグダイアルを操作してみると、それを余計に感じる。薄すぎるのだ。三つ目は、本体とともにデザインされたカバーが無いこと。これでは、せっかくのスタイリッシュデザインが半減してしまう。四つ目は、ボタンの押しにくさ。ジョグダイアルをメインに使用すれば問題ないのだろうが、それにしてもヒドい出来だと感じた。上下ボタンなどは、ただの飾りかと思ってしまうくらいだ。見たところ、ボタン周りの空きスペースはあるように思えるのだが、もっと大きいボタンを付けることができなかったのか。ただ、デザイン的な観点から、このボタンサイズになったことは、何となく想像できる。ボタンを小型化することで、洗練されたイメージを出したかったのだろう。見た目のデザインということだろうが、それを頻繁に使う者にとっては、本末転倒と言わざるを得ない。これらを見ると、Edgeのデザインが優秀に見えるのは、Edgeユーザだからだろうか。Edgeは決して薄くはない。m50xと変わらないし、T400より厚い。薄く見えるのは、そういったデザインだから。プラスチックをサンドした形状や、側面に溝があるところが「薄く」見えるのだろう。ただ、T400は一体化した「金属の塊」としての美しさがあるように思える。Edgeのスタイラスは外付け。内蔵していないのだから、本体に併せての小型化は必要ない。まさに、コロンブスの卵的な発想である。ま、持ち味やそのデザインについては千差万別だとは思うが、小型化による持ち難さは見事に回避していると思う。サードパーティー製のものが出ないのが残念だが。Edgeのカバーに関しては、文句なしだと思う。できれば、360度開くことができればと思う。装着した状態でも薄さを損なわず、強度的にも問題ない。Edgeのボタンについては、これも文句ない。特に、上下ボタンの押しやすさは特筆モノで、全然ストレスを感じさせない。デザイン的にも「イイ」と思うけどね。Tシリーズも悪くはないと思う。ハイレゾはモノクロといえども羨ましいし、ジョグダイアル部の金属仕上げも美しい。ただ、Edgeユーザの私としては、Edgeのよい部分を超えるモデルがでない限り、買い換えといった衝動は発生しないというのも、また事実だったりする。(02.01.20)

「週刊アスキー」2002 1-29 アスキー 300円

 表紙は、野村佑香。決して炉ではないが、嫌いではない。でも、ちょっと化粧濃い。
 7Pは新「iMAC」、9Pはソニーの省スペース「VAIO W」の速報。両モデルとも、価格、ターゲットユーザが重なり、互いにライバルとなる関係。どちらも「斬新」という表現が与えられているが、文句なしにiMACの勝ち。自分がMACユーザだから言うわけではないが、インパクトという点では文句はないと思う。それに比べ、ソニーは思いっきりが足りないように思える。VAIO Wのデザイン、一昔前にソーテックが出したモデルに似てない?ほら、パフィーが宣伝してたやつ。ま、あれをスペックアップして、デザインを洗練して、ありとあらゆるI/Fを追加して、値段をも下げた、という感じ。否定するつもりはまったくないけど、まぁ売れるでしょうね。iMACが買う前も後も「ドキドキ」「ワクワク」させるんじゃないかと思わせるのに対し、VAIO Wは家電を買うような感覚ではないですか。パソコンの家電化、というのが最近の風潮です。が、パソコンを買うときくらい、ありもしない幻想を見させてくれてもいいと思うし、そうしたいとも思う。初期の頃のVAIOには、それがあった。NECや富士通の持っていた雰囲気とは違った「何か」が。505が出たときの衝撃というのは、最近では味わったことがないな...(02.01.20)

「Mac Fan」2002.2.1 毎日コミュニケーションズ 560円

 20Pからは、iPodの特集。実は、かなり欲しくなっている。通勤では、MDプレーヤーを使用しているのだが、やはり曲数が少ない。もちろん、何枚かMDを持てばいいのだが、電車の中でMDを入れ替えている姿は、イマイチ、スマートじゃない気がして。iPodであれば、そんな心配は皆無。それに、PBG4に曲を放り込んで、あとは繋げば同期、っていうのも良さげ。最近では、CDラジカセを出すより、PBG4を使うほうが気楽だし。とはいえ、問題がいくつかあって、一つは値段。実売で、47,800円はさすがに高い。5GBのHDDと見れば、まぁ納得だけど、所詮は音楽プレーヤーとしての用途しかないわけだし。もちろん、HDDとして使用できるのは分かっているが、実際には使えないと思う。複数のMacがあったり、職場にMacがあれば、それなりに使えるとは思えるが、現状では音楽プレーヤー、それ以上でも以下でもない。もう一つは、リモコンがないこと。MDの場合、本体はカバンの中に入れている。これは、リモコンがあるから出来ることで、リモコンがないiPodの場合、これだと具合が悪い。そもそも、胸ポケットに入れる前提で作られているわけだし、そういった使い方がベストであろうと想像できる。じゃ、胸ポケットに入れればいいと思うけど、う〜ん、あまり好きじゃないんですよね。今は冬なので、コートのポッケに入れとけばいいけど、背広やワイシャツだとちょっと...それに、そうすると携帯のしまう場所が無くなってしまうし。悩みはつきないわけですが、現在使用中のMDがプレーヤーが壊れたとき、改めて考えましょう。(2002.1.13)

「DIME」2002 1-17/2-7 小学館 310円

 特集は23Pからの「ブロードバンド・モバイル事始め」。内容は、ノートPC、PDA、それぞれの小物の紹介と、活用方法など。家、街、ホテル、空港、移動中に分けて、それぞれの通信方法を紹介している。また、接続サービスも載っている。下手なPC専門誌よりは、断然詳しい。廃刊(休刊だっけ?)になったモバイル誌も、こういったアプローチなら生き残れたのかも、などという素人考えをしてしまった。
 便利な時代になったなぁ、というのが第一印象。もちろん、まだ場所や手段が限られているのは否めないが、これからが期待できる。ただ、実際に活用する人がどれくらいいるか疑問。仕事で必要に迫られた人か、ヲタくらいしかいないのでは、という気がしている。3年くらい前だが、FIVAを持ち歩いていた時期があった。持ち運びと言ったほうがよいかも。使用する場所は、ユーザ先の作業室。もちろん、LANがあるので、それに繋ぎ、主にメールのやりとりに使用した。資料の作成なんかは、事務所のほう(A4ノート)で行い、ファイルサーバに保存。FIVAでは、それの回覧と、本当に急ぎの場合だけ資料の修正や作成を行っていた。急ぎではない場合は、事務所に戻ってから行っていた。FIVAでは作成効率が悪いことと、下手をすれば二度手間になってしまうことを恐れ、極力、資料は作成しなかった。FIVAには、3ComのLANカードを差しただけ。念のため、携帯接続のカードも持っていた。ただ、会社のメールサーバへはダイアルアップができなかったため、これはプライベート専用だった。こんな使用状況だったため、モバイルPCに求めるのは「軽いこと」のみ。なので、当時最軽量だったFIVAは、最良の選択だった。残念だったのは、バッテリの保ちの悪さと、ポインティングデバイスの使い難さ。このため、ACアダプタとミニマウスも持ち歩かなければならなかった。今であれば、多少重くても、ACアダプタを持ち歩かなくてもよいくらいのスタミナ、それとマウスが不要なポインティングデバイスを備えたPCを選ぶだろう。インターフェースに関しては、LANポートとUSBがあれば十分。欲を言えば、IEEE1394も欲しいが、実際には使用頻度は低いとみる。LANポートだって、PCカードがあれば不要。私の持っているLANカードは、ジャックのないタイプなので、余計な小物はない。今時、PCカードスロットのないPCなど、探すのも困難だろうし、ストレージで埋まることもないでしょう。そう考えると、やはり「スタミナ」というところに落ち着くのだろう。
 スタミナ。これこそが、最大の難関ですね。でも、どんなに性能のよいバッテリが開発されても、無限ということはないはず。であれば、1.今ある資源を有効に活用できる手段、2.充電のし易さ、というアプローチは如何でしょう。1は、H/WとOSの親和性の問題。より良い、電源管理をOSで実現できないか。例えば、使用するアプリにより、可変的にCPUパワーを切り替えることはできないでしょうか。あとは、キャッシュを多く持たせ、HDDへのアクセスを減らすとか。このへん、全然知ろうと考えなので、既に実現されていたり、技術的に無理だったりするかもしれないので、ここまでにします。2は、どうでしょう。例えば携帯電話。充電はクレードルに載せるだけという手軽さ。つまり、置けば充電しているわけで、「充電」という行為を感じさせません。ノートPCだって、ACアダプタを繋ぐだけじゃないか、と思われるかもしれませんが、これが大きな違いなのです。身近なところでは、MDプレーヤーがそうです。最近、クレードル付きのモデルが増えていますが、これこそが「充電」を感じさせない工夫。私の持っているMDプレーヤーは、ACアダプタを繋ぐタイプなのですが、ついつい面倒くさくなり、使用中に電池切れもしばしば。それ以前は、充電池を引き抜き、充電器にセットするという手間でしたが、今となっては考えられません。というわけで、どうでしょう。縦置きのPC台なぞは。省スペースだし、置いておけば充電されるという気軽さ。(2002.1.13)

「週刊アスキー」2002 1-22 アスキー 300円

 表紙は、仲間由紀恵。意外と好みだったりする。先日、「トリック2」も始まったが、前回のほうが面白かったと思うのは、私だけでしょうか。
 27Pの「日本IBMがデザイン展を開催」を見て、PalmTopPC110を本気で買おうとしていたことを思い出しました。通称「ウルトラマンPC」と呼ばれていたA3ノート。HDDは持たず、本体のFlushROMにDOSを搭載していた。Windowsを入れることも可能で、その場合はPCカードタイプのストレージを用いる。これと、Windowsがセットになった商品もあった。当時、これに Linuxを入れるのが流行っていた。ほら、ここに書いてありますね。懐かしいです。(2002.1.13)

「Mac Fan」2002.1.15 毎日コミュニケーションズ 560円

 表紙は、花*花。どーでもいいです。
 26Pから、コンボドライブを装備した、ニューPowerBookG4の紹介。私のが、2世代前となってしまいました。悔しくは...ないもん! 外付けのCD-R/RW装置を買ってしまったので、特には欲しいと思いません。CPU強化やHDD増加は羨ましいかも。現在、10GMbなんですけど、さすがに少なくなってきました。そのうち、30GMbあたりに換装しようかと思っています。(2002.1.13)

「週刊アスキー」2002 1-8/15 アスキー 320円

 表紙は、田中麗奈。どこがいいのか、全然分かりません。売れてるんですか?
 32Pの「ケータイに必要なのはカメラ?音声認識?」。アメリカと日本では、携帯に求める機能が異なる。日本の携帯がマルチメディアを纏った情報端末となっていくのに対し、アメリカの携帯は音声認識端末となるだろうというのだ。確かに、アメリカは車社会ということもあり、両手が塞がった状態で電話をかけられれば、それは便利だ。また、端末の小型化に対して、手の大きさは変わらないのだから、手での操作を行わなくてもすむというのは、プラスになる。そういえば、ちょっと前の携帯には必ず、声で呼び出す電話帳があったと思うのだが、最近は聞かない気がする。ま、ちょっと恥ずかしいこともあり、普及しなかったのでしょうか。「MOONLIGHT MILE」では、音声操作のカーオーディオが登場してます。「音楽をかけて。亡き王女のためのパヴァーヌ。」「承知しました」みたいな。ま、これは音声対応型のカーパソコンの一部の機能らしいですが。ただ、こういった機能は、車の中だけではなく、すべての正常進化のカタチだって気もします。だって、音声認識が確立できれば、キーボードだって、タッチパネルだって、Graffitiだっていらないのです。しかしながら、まだまだ先のハナシでしょうね。(2002.1.13)


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