競馬用語集
RINRIN倶楽部へ
一つ戻る
競馬人というのは、専門用語というか、素人には分かりにくい言葉をよく使います。ここでは、役立つものから、そうでないものまで、気の向くままに書き殴ってみました。なお、読みやすいように五十音順には並べていませんので、上から読んでいってください。また、予告なしに変更、追加、削除は行われますので、あしからず。
- 月岡温泉(つきおかおんせん)… 「美人になれる温泉」として名高い温泉。と、野郎にはどーでもいいようだが、新潟競馬遠征には、最適な温泉郷。毎土日の8:00には、新潟競馬場までの無料送迎バスの運行がある。なお、時間に関しては、あやふやなので、チェックインの際、旅館のおばちゃんに確認しよう。温泉街としては、ごく普通の規模。共同浴場なんかもある。最寄り駅は月岡駅のようだが、無人駅の上、バスの本数が極端に少ない。新発田駅か豊栄駅からタクシーがお奨め。ちなみに、紹介サイトのモデルが、松たか子似(失礼か?)なのもお気に入り。
- Club A-PAT(くらぶえーぱっと)… 別名、「JRA電話投票会員webサービス」。これを聞いて、「Web上から勝馬投票券の購入ができるのか」と思ったアナタ、残念でした。Web上で行えるのは、住所等の登録情報の変更など。他にも、メールのみ受付可能な問い合わせセンターや、お知らせメールサービスなど、盛りだくさん(嫌味)の内容。JRA電話投票の会員しか、これらのサービスは受けられないことに注意。簡単な手続きで登録できそうだが、送信ボタンを押したら固まってしまったので、もう1度やり直したら、登録確認のメールが2通届いたり、そのメールに書いてあるURLにアクセスして登録完了しろと言われたのでアクセスしたらServerErrorになったりと、なかなか難しい。また、住所確認や暗証番号変更や利用銀行変更などは、「JRAPATサービスセンターもしくはJRA電話投票センターにお電話のうえご相談ください」と、Webで行えないこともポイント。当たり前のことだが、「入会金および年会費は一切必要ありません」だそうです。ちなみに、「ただいまオープニングキャンペーン実施中!」(8/5現在)とのことですが、どこが?
- それでもライアンが強い(それでもらいあんがつよい)… 第57回ダービー終了後、メジロライアンに騎乗し、2着に敗れた横山典が言った言葉。後方より追い込んだメジロライアンだったが、アイネスフウジンを捕らえることはできなかった。誰の目にも、横山典の目にも、メジロライアンの強さが写ったに違いない。が、メジロライアンと横山典では、ダービーを逃げ切ることはできまい。
- 負けて尚強し(まけてなおつよし)… 95年のダービー馬のことではない。1着にはなれなかったものの、1着になった馬より明らかに強いと思わせる内容を表現した馬に対して贈る言葉。不利がありながらも、直線だけで2着に追い込んだりした場合など。負けたくせに強いとは何事か、と思いたくなるが、競馬には確かにこう言える場合もある。ただ、最近ではTVなんかで予想屋が、安易にこの言葉を使っているのが気になる。人気薄の馬が1着で、人気のある馬が2着の場合など、必ずと言っていいほど、この言葉が聞ける。人気薄の1着馬が逃げ馬だったら文句なしだ。ところで、「勝負に勝って競馬に負けた」とは言うのだろうか?
- ダービーポジション(だーびーぽじしょん)… 「1コーナーを10番手以内でまわらないとダービーは勝てない。」ことから生じた位置取りのこと。今や、完全に死語と化した。これが本当だとすると、スペシャルウィークやアグネスフライトは、ダービー勝てなかったことになる。それもそのはず、この言葉が生まれたのは、フルゲート18頭になるずっと前、20数頭が発走していた時代。さすがに、これだけ出走していると、1コーナーを10番手以内でまわらないと勝てなかったらしい。
- ダービーは運のいい馬が勝つ(だーびーはうんのいいうまがかつ)… 「皐月賞は速い馬、菊花賞は強い馬、ダービーは運のいい馬」が勝つそうだ。どこでどう誤解されたのは定かではないが、「ダービーは速いだけでも強いだけでもなく、これに運の強さがなければ勝てない。」の「運」だけが一人歩きした言葉。そりゃそうでしょ、「運」だけでダービー勝たれたんでは、やってられないっしょ。ただし、「コイツさえ同期でなければ」という部分は「運」かも。
- モバイルゲット(もばいるげっと)… PAT会員のみが利用できる携帯電話型の勝馬投票券購入機器。携帯電話型とPHS型がある。機器はNTTドコモ製。ということは、当然、通話とかもできる。というか、携帯やPHSに、PATソフトを搭載したもの、といったほうが分かり易いかも。最近の携帯やPHSより、かなり大柄で不っ細工。量販店には置いてないらしく、いまだ、お目にかかったことがない。でも、ここまでして馬券買う必要ある?
- フレグモーネ(ふれぐもーね)… 99年の桜花賞馬のことではない。外傷から細菌が侵入し、皮膚の下で細菌が増殖して炎症を起こす、という皮膚の病気のこと。症状は、腫れ、熱を持ち、押さえると非常に痛く、体温も上昇することが多い。これを発症すると、馬場入りを控えたり、レースを回避することもある。
これ、ずっと馬の病気だと思っていたんですが、人間も発症するのですね。何を隠そう、去年末、わたしがこの病気にかかったのです。肘に直径5センチほどの腫れができ、熱を持ちました。で、診てもらったところ、フレグモーネと診断されました。いやぁ、びっくりしましたね。馬の病気がうつったと...
- ワイド(わいど)… 以前、紹介した「拡大馬番号連勝複式勝ち馬投票券」の一般名称。一般公募で選ばれた割には、えらく平凡な名称になってしまった。なお、CMキャラクターには、元大関のkonishikiが選ばれている。体格が「ワイド」だからだろうか(笑)。余談だが、konishikiは「馬のCMなんだから馬に乗せろ」と言ったそうだが、あんたが乗れる馬は、ばんえい馬くらいだろうよ...
- JRAカード(じぇいあーるえいかーど)… 入会すると、指定席が電話予約できる。その他にも、ポイントを集めることで、来賓室招待、オリジナルグッズプレゼント、オリジナルツアー参加、イベント招待などの特典がある。DC VISAカードか、DCマスターカードかのどちらかを選択する。年会費は、初年度無料、次年度以降1280円。要するに「指定席電話予約可能なクレジットカード各特典付き」。なお、同カードの発行は99年1月から、指定席の予約は99年2月末からとなる。
- 飛び込み自殺(とびこみじさつ)… 締切り直前の窓口に駆けこみ、ギリギリセーフで買った馬券が外れること。「飛んで火に入る夏の虫」とも言う。
- オッズ(おっず)… 正確には「当該競争に対する勝馬投票数を払戻し率に換算したもの」。まるで生きもののように人の心を惑わすことから「オッズの魔法使い」とも呼ぶ。
- 第二のアカテン(だいにのあかてん)… 4歳春のクラシックでは無名だった馬が、夏のローカルで力をつけ、一躍菊花賞の有力馬になること。アカテンとは'69年の菊/花賞馬「アカネテンリュウ」のこと。彼は函館の条件戦を2連勝した後、セントライト記念を勝ち、そのまま菊花賞を制してしまった。メジロマックイーンも函館で活躍し、菊花賞を制した。ただし、夏の函館で活躍したからといって、アカテンと決めつけるのは危険。せめて菊花賞トライアルでバケの皮がはがれればよいが、菊花賞本番でバケの皮がはがれた場合、かなり悲惨な状態となる。
- レース回顧(れーすかいこ)… 予想屋などがレース後、己の予想結果やレースの感想などを述べること。ぶっちゃけたハナシ、外れたときは言い訳、当たったときは自慢を書き連ねること。不思議なのは、無印にした馬が勝った場合などでも、「やはり...」などとほざくことである。予想で生計を立てている者ならば、当たったときは大自慢をかまし、負けたときは腹を裂いてほしいものである。
- 手荷物預かり所(てにもつあずかりしょ)… 手荷物を預かってくれるところ。競馬場内に設置されている(現在、東京、中山、阪神競馬場で確認済み)。読めば分かる、という声も聞こえてきそうだが、特筆すべき点は「タダ」という点。コインロッカーの利用料が300円ということを考えると、かなりお得。「かさ」から「ボストンバッグ」まで平気。利用方法は、「手荷物を預けて、用紙に名前、住所を書く」「預かり券をもらう」。返すときに「お名前は」と聞かれるので、先ほど書いた名前を元気よく答える。これだけ。注意点としては、競馬終了後は興奮状態に陥ってるため、手荷物を預けたことを忘れないようにしましょう。
- AB−YZ方式(えいびいわいぜっとほうしき) … 1、2番人気(AB)とブービー、シンガリ人気(YZ)を組み合わせる馬券術。人気馬券を抑えつつ、穴馬券を狙えるところに妙味がある。A−Y、A−Z、B−Y、B−Zで決まった場合、確実に万券となる。頭が堅い場合には「A−XYZ」、お金に余裕のある場合には「ABC−XYZ」など、バリエーションも豊富。この馬券術に、真っ向から対決するのが「3、4、5番人気BOX買い」だ。
- 拡大馬連(かくだいうまれん) … 正式名「拡大馬番号連勝複式勝ち馬投票券」。1999年末の小倉開催時に試験発売、2000年より全国発売となる。出走馬の中から2頭を選び、その2頭が1〜3着に入選すれば的中となる。つまり、買い方としては、従来の馬連と同じ。違いは、1着3着でも、2着3着でも的中となる点。ナイスネイチャやロイスアンドロイスがいればなぁ、とは誰もが思うこと。なお、JRAでは「親しみやすいネーミング」を検討中だとか。
- パドック(ぱどっく) … 下見所ともいう。レース前の出走馬がここでお披露目となる。パドックでの要所は、歩様、体つき、発汗、気合いのり、二人引き等、見所が多いが、素人では見るだけ無駄。それよりは、横断幕を見たほうがおもしろい。特に関西では、シャレのきいた横断幕が多数見られる。パドックの形態は、通常、だ円だが、京都競馬場のそれは、真円である。また、福島競馬場では、2階室内にある。
- 誘導馬(ゆうどうば) … 本馬場入場の際、出走馬を誘導する馬のこと。毛色は、白毛、または芦毛。メジロファントムなどは、現役時代より有名になってしまった。以前、「わぁ、あの白い馬きれい、あの馬が絶対勝つよ〜」「ねーちゃん、あれは誘導馬だ、レースに出ねぇよ」という会話を聞いたことがある。
- グランプリ(ぐらんぷり) … グランプリレースのこと。ファン投票により出走馬が決まるレース。春のグランプリ=宝塚記念、秋のグランプリ=有馬記念、と一般的に言われてるが、「中山グランプリ」が語源。「中山グランプリ」とは有馬記念の前身。暮れの中山に名物レースを作ろうと、有馬願寧元日本中央競馬会理事長がファン投票で出走馬を決定するレースを提唱した。「第一回 中山グランプリ」が行われるが、翌年、有馬氏が死去。その功績をたたえ「有馬記念」と改名する。
- マイル(まいる) … 買った馬券が外れまくるときの心理状態ではない。1マイル=1600メートルのこと。競馬における基本の距離で、1マイル以下を短距離戦、1マイル以上1.5マイルを中距離戦、1.5マイル以上2マイル以下を長距離戦と位置づける。また、1600Mのレースをマイル戦、またはマイルと呼ぶこともある。マイル戦に強い馬をマイラーという。
- マイルカップ(まいるかっぷ) … G1競争のNHKマイルカップのこと。今年で3回目。初代王者はタイキフォーチュン。前身はダービートライアルのNHK杯(G2)。フジTVのスーパー競馬では、なぜか、「マイルカップ」と呼ぶ。NHKって名前、出したくないのね、きっと。でも、NHK杯のときはどうしてたんだろう?まさか「ダービートライアル」って言ってだんじゃないだろうな。
- サラブレッドの3大祖先(さらぶれっどのさんだいそせん) … 「ダーレイ・アラビアン」「ゴドルフィン・アラビアン」「バイアリー・ターク」の3頭。地球上に存在するサラブレッドの元を辿ると、必ず、この3頭に行き着く。
- インブリード(いんぶりーど) … 近親交配のこと。正式には、五代血統表に同一の先祖をもつような交配のこと。例えば「ノーザンダンサーの3×4」とは、父の3代前と母の4代前にノーザンダンサーがいる場合。極端なインブリードは、先祖の能力が高められる反面、極端に体質の弱い馬となる場合もある。ちなみに、96年ダービー馬フサイチコンコルドは「ノーザンダンサーの3×3」。
- 奇跡の血量(きせきのけつりょう) … 父または母の3代前と、母または父の4代前に同一の先祖がいる馬は「奇跡の血量」といい、その先祖の18.75%の血量を持つことになる。一般には名馬が産まれると言われている。ちなみに、トウショウボーイは「Hyperionの3×4」。
- クロス(くろす) … 父母に共通する先祖のこと。例えば「ノーザンダンサーの3×4」の馬は、ノーザンダンサーのクロスを持つと言う。すなわち、五代血統表の中にクロスを持つ馬はインブリードとなる。五代血統表の中に、クロスを1つ持つ馬を「五代シングルクロス馬」、クロスを2つ持つ馬を「五代ダブルクロス馬」、クロスを3つ持つ馬を「五代トリプルクロス馬」という。また、五代血統表の中にクロスを持たない馬を「五代アウトクロス馬」という。一般に、クロスの多い馬ほど気性が激しくスプリント向き、クロスの少ない馬ほど気性もおとなしくステイヤー向き、と言われている。
- 東の豊(ひがしのゆたか) … 吉田豊騎手のこと。武豊が栗東所属(関西)なのに対し、吉田豊が美浦所属(関東)であることからこう呼ぶ。メジロドーベルの3歳牝馬Sの中継で、フジTVのアナウンサーが使ったのが始まりだった気がする。
- 鉄砲(てっぽう) … 32口径とかマグナムとか、そういった類のものではない。休養明けの競馬のこと。「鉄砲駆けする」「鉄砲が利く」とは、休養明けでも勝ち負けできる馬を言う。
- ハロン棒(はろんぼう) … 内ラチに立ってる、赤い数字の書いてある丸い標識のような棒のこと。書いてある数字がゴールまでの距離。単位はメートル。"2"と書いてあるハロン棒の場所は、ゴールまで200メートルの地点ということ。メートル表示なのにハロン棒とはこれいかに。ちなみに、1ハロン=200メートル。
- 鉄板(てっぱん) … 堅い馬券のこと。最近ではメジロブライト−シルクジャスティスの馬連がそうだった。銀行馬券とも言う。金持ちの味方。
- 府中(ふちゅう) … 東京競馬場のこと。同競馬場が、東京都府中市にあることからこう呼ばれる。4コーナー過ぎで「さぁ、府中の直線は500メートル」みたいな使い方をする。
- 横典(よこてん) … 横山典弘騎手のこと。若者の間では「ノリ」と呼ばれるが、オヤジは、怒りをこめて「ヨコテン」と呼ぶ(の馬鹿野郎がつく場合もあり)。その他では、蛯名正義を「エビショウ」、木村拓也を「キムタク」は違うか。
- 行った行った(いったいった) … 先行した馬2頭で、レース決まってしまった場合。「結局、岡部と善臣の行った行ったかよ」などとオヤジがもらす。
- クラシック(くらしっく) … クラシック競争と呼ばれるレースの俗称。クラシック競争とは、皐月賞、ダービー、菊花賞、桜花賞、オークスの5レース。いずれも、外国産馬は出られない。牝馬3冠目の秋華賞(旧エリザベス女王杯)はクラシック競争ではない。(だって、外国産馬も出てるでしょ)
- 3冠(さんかん) … 通常3冠といったら、皐月賞、ダービー、菊花賞を指す。これらの3レースを制した馬は「3冠馬」と呼ばれる。史上、5頭いる。
- 持ち込み馬(もちこみば) … 国内で受胎し国内で生まれた馬を「内国産馬」、国外で受胎し国外で生まれた馬を「外国産馬」という。これ以外、国外で受胎し国内で生まれた馬を「持ち込み馬」という。「持ち込み馬」は「内国産馬」扱いとなり、クラシックにも出られる。その昔、「持ち込み馬」は「外国産馬」扱いだった。持ち込み馬マルゼンスキーの「ダービー出してくれ事件」は有名。
- 府中の大欅(ふちゅうのおおけやき) … 東京競馬場の3コーナー付近の内馬場にある欅の木のこと。競馬観戦の邪魔になるため、切ろうと何度か試みたが、その度、作業者が謎の死を遂げてるらしい。
- 中山の坂(なかやまのさか) … 中山競馬場の直線にある上り坂のこと。他の競馬場と比べて、一番勾配がきつい。なお、船橋法典駅から地下道を通って中山競馬場に行くと、10分以上歩かされた上、最後に坂がある。中山は馬だけでなく人にも坂を課す。
- 淀の坂(よどのさか) … 京都競馬場の3、4コーナーにある坂のこと。京都競馬場の最寄り駅が、京阪電鉄の「淀」駅なのでこう呼ばれる。3コーナーで上り、4コーナーで下る特異なコースレイアウトで有名。ゆっくり上り、ゆっくり下らなければならないらしい。
- 仁川の坂(にがわのさか) … 阪神競馬場の直線にある上り坂のこと。阪神競馬の場最寄り駅が、阪急電鉄の「仁川」駅なのでこう呼ばれる。が、こう呼んでる人は滅多に見ない。本当にこう呼ぶのか?
- 中山付近の臨時駐車場(なかやまふきんのりんじちゅうしゃじょう) … 中山競馬場付近は農家が多く、庭の広い家がたくさんある。こういう家は、中山開催の土日のみ臨時駐車場と化す。開催中の土日に木下街道を車で通ると、麦わら帽子&ほっかぶりおばちゃんの手招きが見れる。かなり異様...
- ふわふわ怪獣(ふわふわかいじゅう) … 中山競馬場の内馬場にある、巨大な怪獣のこと。色はピンク、素材はビニールで、中にはトランポリンがある。スタンドから観戦していると、馬群が3コーナー手前にさしかかったところで視界に入る。中のガキが元気よく暴れている場合、怪獣がかなり揺れる。府中の大欅よりも気になる存在。
- 電撃の6ハロン(でんげきのろくはろん) … 6ハロン=1200メートルで、距離1200Mのレースのこと。1分足らずでレースが終わってしまうことから、この名がある。
- 総流し(そうながし) … 1頭の馬を軸にし、その他のすべての馬との組み合わせを買うこと。枠連で総流しをかけると8点、馬連(18頭立て)だと17点も買うことになってしまう。ちなみに「総流しかけたのに、来た組み合わせだけ買ってなかったぜ」というのは総流しではなく、ただの流し。現在のマークシート用紙には「総流し」というマークがある。そんなに需要があるのか?
- ボックス(ぼっくす) … 3頭以上の馬を選び、その組み合わせをすべて買うこと。3頭ボックスだと3点、4頭ボックスだと6点、5頭ボックスだと10点買う計算になる。タテ目を食らう心配がない反面、買う点数が多くなる。
- タテ目(たてめ) … 流し馬券を買い、ヒモ同士で決まってしまった場合のことをいう。「タテ目くらっちまったよ」みたいな使いかたをする。ヒモ同士も押さえるとボックスになってしまう。
- コロガシ(ころがし) … 的中した金額すべてを、次のレースにつぎ込むこと。ちなみに、元金1万円で5倍の馬券をコロガシ続けると、1コロガシで25万円、2コロガシで125万円、3コロガシで625万円、4コロガシで3125万円となる。恐ろしや恐ろしや...
- 試金石(しきんせき) … 大穴をあけた馬の次走のこと。「本物」かどうかを試す、という意味であろう。古いが、タケノベルベットの試金石は見事だったなぁ...
- ダービーは金では買えぬ(だーびーはかねではかえぬ) … その昔、NHK杯を快勝したダイコーターという馬を、ダービー直前に買収した馬主がいた。買収額はなんと、ダービー優勝賞金の3倍にあたる、2,400万だったという。つまり、「ダービーに勝つ」という行為を金で買おうとしたわけだ。結果、道悪に泣かされ、キーストンの2着に敗れる。これ以降、典型的な例として語られるようになった言葉である。ちなみに、ダイコーターを譲った馬主は、前年、シンザンでダービーを勝っている。
一つ戻る
RINRIN倶楽部へ