PDA Column
〜 超私的戯言 〜

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Visor Edge

 PalmV系のVisorです。スクエアな筐体がスキな人にはスキ、キライな人にはキライに写ることでしょう。モノクロだし、OSは3.5.xだし、デザイン以外、特に目新しい部分はありません。近々登場の、m50xのほうが人気になるとは思います。OSは4.xだし、カラーも用意されているし、SDカードスロットが付いているし。ただ、そのデザインはPalmV系そのもので、面白くないといえば面白くありません。このカタチが気に入っている人にはいいんでしょうけど。私は多分、Visor Edgeを買いますね。
 Visor唯一の弱点は、OS格納メモリがマスクROMであることだと言われています。Palmのほうは(CLIEは知らん)、FlushROMを使用しているため、OSのアップデイトに対応できます。でも、よく考えてください。OSをアップデイトしてまで、その機器を使い続けることが、実際に有り得るか。多分、買い換えるか、OSのアップデイトなんかしないで使い続けるかのどっちかだと思います。ということで、私的には、マスクROMだって関係ないのですね。4.xを載せたモデルが発表されれば、早かれ遅かれ、それを買ってしまうでしょう。だったら、安価なマスクROM搭載マシンのほうが、潔くていいです。
 結局、デザインなのかなぁ、とか思ってしまいます。少なくとも私には、m50xや新CLIEより、Edgeのほうが良く見えます。PDAや携帯電話といった、身につけるもの、いつも持ち歩くものを選ぶ場合は、デザインという要素が大きくなるような気がします。案外、PCなんかは機能重視だったりします。

(2001.03.31)

批判あれこれ

 提案資料などを作成し、レビューをしてもらいます。すると、考慮不足の点や説明不足の点、省略すべき部分など、いろいろな指摘を受けます。これこそが、レビューの目的なのですが、疑問も沸いてきます。指摘する人が、最初から資料作れば、完全なものができるのでは。実際には、そんなことはないのですが、そう思ってしまうこともあります。私もレビューに参加しますが、ある材料(=資料)があって、それをアレコレ言うのは、意外と簡単なことなんですね。世には評論家という職業があって、いろいろな批判をしますが、評論家自身がモノを作ることはありません。できないのでしょう、多分。映画評論家が映画を造ることはないし、自動車評論家が車を造ることもありません。ネット上でよく見かける「ケチばっかつけてる輩」も、それを反映した何かを造ることはないのです。

 その昔、iモードサービスが始まるころ、ある掲示板にて iモードをボロクソに言ってた人がいました。自称、ヘビーモバイラー(死語かな、もはや...)らしいのですが、「あんな小さな画面でHP見てどうするの?」「9600bpsで通信なんて、考えられない」「携帯で残高照会する人なんているの?」などなど、好き勝手なこと言ってました。なんでもその人は、PHSの普及を期待しているらしく、64Kbpsという通信速度がエラく気に入っている様子でした。わたしは当初、iモードなんぞは興味なかったので、「ふ〜ん、そうなんだぁ。」くらいにしか思っていませんでした。iモードの普及については、みなさんよくご存じですね。結局、シロウト考えで批判した部分は、H/Wやコンテンツでうまくカバーして、致命的な欠点にならなかったのです。そりゃそうでしょ、そんなシロウトでも分かる部分については、サービス開始時、いや提案の段階で何らかの対策がとられていたのでしょう。
 まぁ、こんなことを急に思い出したので、その「ある掲示板」に行ってみたのです。そしたら嬉しいことに、「その人」はいたのです。性懲りもなく、今度は iアプリの批判をしているのではありませんか!「サイズの上限が10Kbyteでは大したアプリは作れない」「その有効性はゲームのみではないか」「携帯電話というプラットホームに限界がある」など、終いには「ダウンロードが増えて通信料がかさむ。結局、ドコモを儲けさせているだけ」というドコモ批判まで飛び出していました。まぁ、そう思うのも勝手ですし、ある部分では同感だとも思いました。しかししかし、この発言を聞いてビックリしてしまいました。「iモードを使ったことない」だそうです。この人、iモードを使ったことがないのに、数々の批判をネット上にばらまいていたんです。また、「携帯の電話帳を壊す、または片っ端から電話するようなアプリが出てくるのでは」という発言には驚きました。この人、iアプリは携帯の電話帳にアクセスできない、という仕様を知らないのでしょうか。使ったこともない、カタログデータも見落とす、これじゃただのいちゃもんですな。

 批判するのも、いちゃもんつけるのも勝手です。それは、よく分かっています。ただ、メジャーなサイトでの発言は、それなりに影響力を持つのも事実です。そんなの信じるのが悪いんじゃん、というのももっともな意見です。でも、このような情報を当てにしている人がいるかもしれませんし、そういう人には気の毒だなぁと思ってしまいます。批判するときには、客観的に行ってほしいし、個人的な感情が入る場合は、あらかじめ断ってほしいのです。

(2001.02.04)

503i発表

 いよいよ、503iシリーズが発表になりました。最大の特徴は、「iアプリ」と呼ばれる、JAVAで書かれたプログラムが、携帯上で動くことでしょうか。まぁ、難しいことは分からないのですが、具体的なサービスを見れば、どういったものかは理解できるはずです。とはいえ、興味があるのは、端末のスペックだったりします。最初は、PとFが発売、その後に D、N、SOとなるようです。全機種にカラー液晶搭載、16和音着信音、iアプリ対応(これはあたりまえか...)となる模様。さぁ、何を買おうかな...と待った。買うの?
 iモード成功のカギは、機種やその性能ではなく、コンテンツにあると思います。501iのときはコンテンツが揃っていなかったため、あまりぱっとしませんでしたが、502iが発表されるときには、かなりのコンテンツが出揃いました。それに伴い、iメロディや待ち受け画面のダウンロードなんかができるようになりました。これらは、502iになってから追加された機能ですが、逆に言えば、これだけが501iとの違いです。つまり、着信音や待ち受け画面に興味のない人は、501iでも十分実用になっているのです。そこで、503iです。iアプリが、502iとの相違点となります。ということは、iアプリが必要の場合は、必然的に503iを購入することになります。逆に、必要でなければ、502iのままでいいわけです。iアプリ、今のところはゲームと証券取引で使用すると発表されています。これらに興味なければ、503iは必要ないことになります。
 とはいえ、やはり欲しいですね。自分が必要なコンテンツが出現するまで、物欲を抑えることができるのでしょうか...

(2001.01.21)

Palmの快進撃

 Palmが好調です。当初、英語版のPalmPilotを手に入れたときは、まさか、こんなに流行るとは思っていませんでした。こんな「華」のないデバイスなぞ、売れるワケがないと思っていたのです。しかししかし、実際には売れまくっています。
 たしかに使いやすく、必要最低限の機能は持っています。しかし、画面は狭くて解像度も低いし、拡張性も皆無です。カラーも出ましたが、256色では気休め程度です。世間でも言われていますが、解像度の低さが最大の欠点だと思います。アルファベットでは問題ありませんが、漢字を表示すると、やはり見難いです。みんな、よく我慢しているなぁとも思ってしまいます。
 PalmVからjornada720、ザウルスE1へ、それぞれ乗り替えた友人がいます。jornada720へ乗り替えた理由は、メールを使いたいから、だそうです。ザウルスE1へは、画面が綺麗だから、だそうです。もともとザウルスユーザだった友人は、CLIEを購入しましたが、ザウルスE1が発売されると、そそくさと乗り替えました。その友人曰く「Palmには、これといった魅力がない」だそうです。ソフトが豊富で、自在にカスタマイズ可能というのが、魅力の一つだと思っていましたが、そうでもないのですね。確かに、最初のうちは、あれこれソフトを試したり、環境を変えてみたりと、いろいろいじりましたが、実用になってくると、あまりいじらなくなりました。カスタマイズ自在といっても、限界があることが見えてくるのです。友人らは、Palmという流行りモノを一時的に購入し使ってみた、ということなんでしょう。
 私は、VisorDXの英語版を所有しています。もちろん、毎日持ち歩いて使っています。先日、家に忘れたことがありましたが、その日のスケジュールが分からなく、とても仕事になりませんでした。これは大袈裟ではなく、ホントにそうだったのです。では、新型が欲しいと思うかというと、そんなことはありません。新型に魅力がないのです。ま、解像度が上がれば買うでしょうけど。とりあえず、現状で満足してるし、新型になったところで、たいして変わらないのです。どこかでも書きましたが、Palmデバイスは、ある意味完成していて、これ以上の進化はないと思ってます。なので、劇的な変化というのは期待できないし、してもいないのです。よって、現状の Visorで事足りてるし、壊れでもしない限り、新型への買い換えはないということです。とはいえ、現時点では最高に使いやすいこのデバイス、当分はお世話になることでしょう。

(2001.01.06)


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