次期主力Palm考察委員会
Palm3x、Palm5、そして WorPad日本語版。ここにきて、いっきの3機種発表!!こりゃ迷いますな。というわけで、次期Palmを考察します。
はじめに/ PalmIII/ WorkPad(日本語版)/ PalmIIIx/ PalmV/ WorkPad c3(日本語版)
各Palmを考察するに当たって、避けては通れない「日本語版」について、まず考えたいと思います。
日本語版が出る、と発表された日、なんとも複雑な気分でした。J−OSで十分じゃん、と思ったのですね。山田さんを初め、数多くの人たちが広めた、このPalmな世界。十分に広がって、こりゃ商売になるぞってことで、3Comジャパンが参入してきた、と思っていたのです、最初は。でも、そうでないことが、最近、分かってきました。過去の遺産、J−OSがもたらしたリソースを引き継げるよう、十分に考慮されているらしいのです。これだけでも、かなり前から準備、開発等を行っていたことが予想されます。決して、商売(それもあるとは思いますが)Onlyではなかったのですね。このへんから、自分の考えを改めさせられました。J−OSを支持していきたい気持ち、これは当然あります。だけど、山田さんはJ−OSだけで食べているわけではない(はずな)のです。当然、本業があるし、J−OSに縛られることがあってはならないはずです。だから、J−OSを支持するといいながら、次期バージョンを望むのは、ユーザのわがまま、自分勝手な考えだと思います。まして、日本語版に敵対意識を抱くのも、ちょっとなぁと思います。
私は、去年の6月に PalmPilotProを購入しました。J-OSIIIがベータテストに入っている次期です。J-OSIIIといえば、日本語OS(のパッチ?)の最終型だと勝手に思っているのですが、完成型としても良いと個人的には思います。購入直後には、日本語OSの完成型を手に入れたのですね。だから、正直、これが当たり前だと思っているのです。しかし、初期のころからのユーザ、山田さんを初めとする、パイオニアな方々にとっては、日本語化への道、Palmコミュニティの確立には、多大な努力をされたと思うのです。比較的、新規ユーザの私でさえ正式な日本語版のは抵抗を感じたのですから、パイオニアな方々の気持ちというのは、かなり複雑だったのではないかと思います。そして、そのような人々の声を聞いていると、うれしさ半分、悲しさ半分、みたいな感じです。祭りの後、と表現したほうがよいかな。で、こういう話を聞いたり、見たりしているうちに、自分がそのような立場にいるような錯覚を抱いてしまったのです。
これは大きな勘違いもいいところ。まったく恥ずかしいですね。J-OSIIIという完成品を初めから手入れられた新規ユーザが、苦労したパイオニアな方々と同じように日本語版を語る。他の人が見たら、何言ってんだか〜、ってなことになっちゃったところでした。あぁよかった、思ってただけで書かなくて。恥かいちゃうところだった。
RINなりに心配してたことは、英語版ユーザと日本語版ユーザが二極化してしまうのでは、ということだった。でも、最近のMLを見てると、そんな心配は杞憂だと気付いた。な〜んだ、結構、日本語版が売れてるじゃん。あれっこの人日本語版けなしてたじゃん、てな人も購入している。結局、進むべく道に進み、我々ユーザもそれに従う、という図式ですね。いい意味で。
と、長くなってしまったので、これは「Palm日記」にも載せましょう。
PalmPilotProの次期製品。サイズや重量は、さほど変わっていない。PalmOSのバージョンアップ(3.0)や赤外線インタフェースの追加などが大きな変更点。タッチパネルの感度なども改善されているらしい。スタイラスも高級感が増し、内部にリセットピンを仕込むという懲りよう。RAMは2MB。OSが載っている FlashROMには約750KBの空き領域があり、FlashBuilderIIIというシェアウェアを使うことで、この空き領域を使用することができる。J−OSIIIなら、FlashROMに焼くことができるため、ハードリセット後も日本語環境を維持することができる。
ついに登場した、待望の 日本語 PalmOS搭載機。3Comからではなく、IBMから発売されたため、WorkPadの名前である。同時期に発表された PalmIIIxに日本語OSが載ったもの、と考えればいい。RAMは4MB。液晶が大幅に改善され、かなり見やすくなったらしい。
大阪は日本橋のとある電気店で初体験しました。指紋だらけの液晶は汚かったです。展示品ってこんなもの?文字は確かに見やすくなってます。なんていうか、文字が浮き出ている感じといえばいいのかな。メリハリのついた表示です。これに慣れると PalmIII以下の液晶に戻れない、という話も納得。MLなどで話題になっているゴースト(縦縞のノイズ?)は確認できませんでした。レスポンスは早い、の一言。従来の Palm/Pilotの英語モード並。J-OSを動かすよりは、確実に早い。
気になる点は、Graffitiエリアの狭さと、黒い筐体。Graffitiエリアに関しては、慣れの問題かとも思うが、MiddleCapsHackなんか導入できないだろうなぁという不安を抱かせたのは事実。筐体の色に関しては、完全に好みの問題。でも「好み」というのが厄介なのですね。
PalmIIIの正統な後継機。外見はまったく変わらず、内部と液晶が変わった。
「Razer」のコードネームで呼ばれていた、次世代Palm機。PalmIIIの2/3の薄さで、軽量化もしている。筐体はアルミニウム製。PalmOS3.1を搭載で、RAMは2MB。電源は乾電池ではなく、内蔵充電地となっている。充電器を兼ねたクレードルが付属。なお、コネクタ形状が変わったので、従来のモデムやSnapConnectなどは使用できない。また、コントラスト調整ダイヤルが無くなり、ボタンと画面操作での調整となる。
T・ZONEミナミで実物を触る機会がありました。後悔しています。欲しくなってしまいました...驚きというより、ショックを受けます、あれは。まず薄さ。想像していたより、さらに薄いです。よくぞここまで、と唸ってしまうこと必至。そして、あの質感。金属特有のヒンヤリ感と、チタンを思わせる高級感。この外見だけでも、買う価値あり、と思いました。
PalmVの日本語PalmOS搭載機。PalmVとの違いは、筐体が黒なこととIBMのロゴのみ。